新時代の扉の元ネタとかそういうやつ

・アグネスタキオン/ジャングルポケット/マンハッタンカフェ/ダンツフレーム
それぞれ01クラシック世代の同期。ダンツフレームは不明だが、他三人は同クラスなのも確認している。
また、タキオンとカフェは旧理科室を共に占領している(寮の同室相手はそれぞれ違う相手が居る)。
ジャングルポケットはナリタトップロードと寮の同室である。古馬になってから共にレースでも沢山走った。
4人のうち、三冠レース全てを走ったのはジャングルポケット・ダンツフレームの2人。

 タキオンは1歳上の全兄(競馬では父はいくらでも居るため(こちらは産駒と呼ばれている)、基本的に母が同じ馬を半兄と呼ぶ。母が同じで父も同じ場合に全兄となる)にダービーを勝ったアグネスフライトが居た。さらにその兄より良い馬と関係者は語り、この時点でタキオンの強さは確信的なものとなっていた。
しかしサンデーサイレンス産駒の宿命による脚部不安が強く、勝った皐月賞ですら「パワーを出し切れていなかった」と言われており、大事を取りそこから引退となる。
予告時点では早期引退に対して噛みつくポッケの様子が見られる。
(映画とは関係ないが、アプリのカフェシナリオではこの後引退したタキオンがカフェのサポーターに徹することとなるが、カフェの走りを見てもどかしくなりリハビリを重ね復活する話がある。好き。)
 ジャングルポケットはダービー、その後ジャパンカップを勝利することとなる。東京レース場で開催される2つのレースを勝利したその戦績からついたあだ名が「府中の鬼」。そもそもトニービン産駒って東京競馬場巧者だったらしい(2001ダービーまでの産駒のGⅠ勝利13勝中ポッケの1勝も含めた11勝が東京)。同名の漫才トリオはこの馬から名前を拝借した。「東京で活躍するってことですね!」とインタビュアーに解釈されたが、別にそんなことはなくめちゃくちゃジャンポケが好きだっただけらしい。同漫才トリオは映画の宣伝にも来ている。その中の斉藤さんが現在ジャンポケ産駒のオマタセシマシタという馬の馬主になっている。現在は船橋で走っている模様。
 マンハッタンカフェもタキオンと同じくサンデーサイレンス産駒で、「すごくサンデーサイレンスに似ている馬」と言われていた。ドキュメンタリーのサンデーサイレンス役で出たこともあり、初期設定では女優の設定がついていたような気がする…… 「お友だち」というのは九分九厘このサンデーサイレンスの魂なのではと言われている。
菊花賞・01年有馬記念・02年春の天皇賞を勝利している。その後凱旋門賞に挑むが、脚部の問題で引退。01年ジャパンカップには出走していないので、どこまで描かれるかが謎。
 ダンツフレームは主役ポッケの勝利するダービーにおいて2着、且つ三冠レース全てに出走している。皐月賞でも2着。GⅠは翌年の宝塚記念で勝利している。
私なんかの解説よりこっちの解説のがすごい詳しいから見ておいて。休養からのダート移籍のくだりで大泣きした。ウマ娘に育成実装されたらめちゃくちゃ欲しい(未実装)。
上記三冠レース勝者の馬は種牡馬として大活躍している(ウマ娘としてはタキオン産駒のダイワスカーレットが登場しているほどだ)が、ダンツフレームは種牡馬になる前に死亡している。切ない。

・「世紀末覇王」テイエムオペラオー
ポッケ達のクラシックの1年前、オペラオーは8戦8勝、全中長距離GⅠを全て勝利している。ヤバイ。
どのくらいヤバイかというと(もちろん他のレースも積み重ねた上でだが)賞金額を現代換算すれば、現競走馬の中でぶっちぎりの賞金額となる。海外の方が賞金額が良いはずだが、国内のレースだけでこうなっている。
そもそも現在も96年産まれで賞金額上位に未だ居座ってるのがおかしい。当時のジャパンカップや有馬記念は現在の賞金額の半分以下なんですが……
全中長距離GⅠ勝利はこの馬以外は誰も成しえていない。後ろの3レースの同年勝利ですらこの馬とゼンノロブロイの二頭しか達成していない(イクイノックスは惜しかったけど、前年の有馬で勝ってるし……とは思う)。
どこまで描くかは分からないが、01年の秋の三冠レースはジャングルポケット・マンハッタンカフェに敗れ、またタキオンは引退済みだが、同じ冠名且つウマ娘では同室のアグネスデジタルに敗れているので、こう……01クラシック世代の美しさみたいなとこがあるというか……(?)
アグネスデジタルも予告映像でちょっと映っている。

・ルー/シマ/メイ
作内ではポッケを慕う3人組とされている。髪の色が合わないなど差異はあるようだが、名前や特徴からそれぞれジャングルポケット産駒のオウケンブルースリ、前述オマタセシマシタ、トールポピーではないかとされている。
また、ウマ娘内では同じく産駒のトーセンジョーダンが登場している。本映画には出ないかも。
→PV映像に居ました。良かったね!

・フジキセキ
幻の三冠馬。タキオンと同じようにサンデーサイレンス産駒の宿命、脚部不安により弥生賞で引退した95年クラシックを走る予定だった馬。ポッケが尊敬している。
馬主・調教師・厩務員・主戦騎手が全て同じなので「ジャングルポケットはフジキセキ産駒」と揶揄されることがたまにある(父はトニービン)。トレーナーの名前からして、この二頭を担当した調教師を元ネタとしたトレーナーが登場するようだ(ウマ娘に於いて「トレーナー」は、調教師だったり、鞍上だったり、馬主だったり、なんかとにかく特徴的な関係者がモデルになっていることがたまにある)。調教師にとっても三冠レースに出走すら出来なかったフジキセキの無念からも、ダービーを勝つのは悲願であった。
netkeibaさんにて記事も上がってるよ!

・ペリースチーム
恐らくクロフネ。外国産馬。同世代の強い馬として数えられている。
GⅠはNHKマイルカップ、ジャパンカップダート(現在のチャンピオンズカップ)を勝利している。
2001年、アグネスデジタルと秋の天皇賞の出走権を争い、デジタル側が譲らなかったのでこちらはダートに行くこととなるが、それを見事勝利。逆にアグネスデジタルは芝のレースを勝利し、お互い芝ダート二刀流の馬となった。

・フリースタイル・レース
これがウマ娘追ってても良く分からない。なんか……、ふわっと不良の集まりみたいな描写がある。ウマ娘は善の世界なので、不良っていっても犯罪とかではなくちょっと態度が悪いとかガサツとかそういうレベルだけど。
初出はパーマーが通っていた場所とされていて、パーマーは障害レースに出ていたのでその表現か……?と思っていたけどポッケは障害レース走ったこと無いのでたぶんそこまで意味合いは含まれていないのかも。「フジ先輩に憧れて~」は史実的に何か言われてレース出たとかそういうことは聞いてないです……上記関係性の示唆だとは思う……

・ラジオたんぱ杯3歳S(GⅢ)
今のホープフルSの前身だったりそうじゃなかったり。RTTTではアヤベさんが勝利したレース。
タキオン1着、ポッケ2着。ここでタキオンとポッケがぶつかっている。からたぶんやる。ついでにクロフネ(ペリースチーム)も出走している(3着)。たぶん予告の新聞記事はこのレースかな?
公式のメッセージで「ホープフルS」と明言しているので、たぶん置き換えになるんじゃないかな~ 重要レースだから勝負服着てた方が見映えが良いし。
タキオンは陣営が「こんなん……勝ちやろ」と確信した通りもうめっちゃくちゃ強い勝ち方して、ポッケとクロフネを子ども扱いしたまで言われている。ヤベ~ タキオンが一番強かったって言われてたのはたぶんこのレース。

・共同通信杯(GⅢ)
皐月賞の前哨戦レース。ポッケが勝利。 映画に出る……っぽい!

・弥生賞(GⅡ)
こちらも皐月賞の前哨戦レース。タキオンが勝利。カフェも出走している。
あくまで主役がポッケなので、どの程度関わってくるかは謎。5馬身差圧勝だったけど、この時ちょっと調子悪かったかも?って関係者が言ってた。恐ろしい馬です。
カフェはこの辺りで脚が悪かったと言われていた記憶。一か月後のレースから夏まで休養している。

・皐月賞
1着アグネスタキオン、2着ダンツフレーム、3着ジャングルポケット。
1番人気のタキオンが勝ったため、「アグネスタキオンまず一冠!」と実況されたほど。
しかしこのレースでタキオンは引退した。ちょっとゲート入りを嫌がってた。
フジ先輩と同じように勝ったまま志半ばに引退していったのでこれはこれで……、映画で描かれるかもしれん。
ポッケは1枠1番を引いたためゲート入りが早く、上記のタキオン含め周りの馬を待っていて苛立ちが出て出遅れたので上手く走ることが出来なかった。
タキオンの関係者はここで引退することを惜しんでいたけど、ウマ娘のタキオンはアプリ版では自分の引退のこと何とも思ってないフシがある。早く走る研究さえどうにかなれば走るのは自分じゃなくても良いらしい。

・日本ダービー
1着ジャングルポケット、2着ダンツフレーム。5着にクロフネ(ペリースチーム)。このダービーの「新時代の扉をこじ開けた~!」の実況から映画タイトルは来ているものと思われる。外国産馬クロフネに対してポッケは内国産だったのでこういう言われ方をした(ついでに2001年で世紀も新しくなってる)と思われる。
17番がクロフネ、18番がポッケで枠番隣同士なのでその辺ちょっと描かれるかも? この時のライバルはクロフネと見られていたみたいだし。
この時のポッケは関係者が皆「皐月賞より仕上がりが良い、素晴らしい」と絶賛していた。フジキセキの欄参照のことがあるため、関係者メッセージでボロボロ泣いた。
新時代の扉、2001年であることを考えないとなんのこっちゃだと思うけど、「世紀末覇王」をぶっ倒すとこから考えると今映画のタイトルになっても遜色ないのがいっすね。逆に世紀末覇王はなんなんだよってなるけど、「世紀末かってくらい恐ろしい強さの馬」なら納得か。ウマ娘のオペラオーはアプリで「今は世紀末ではない」ってツッコまれた時、「ボクの前では世紀も頬を赤らめ黄昏てしまうのさ」って言ってた。心配してたけどそこそこ「覇王」で省略されてる。
 予告の「戦う相手が居ないが~」はたぶんこのレース。タキオンが引退してるので。ダンツフレームは!?!?
 ポッケ元馬がゴール後すげーいなないてるレース。ウマ娘実装前からこれがウマ娘掲示板でネタにされており、何か喋る度に「!!!!!!!!」を連打し、その後のレスで「うるさいねぇ!」とタキオンにツッコまれていた。正式実装後も声はでかくて良かった(「うるさいねぇ!」って言われるほどではないにしても)
予告最後でめっちゃ叫んでるのはこっちかな?

・札幌記念(GⅡ)
ポッケ3着。たぶん飛びぬけて1番人気で、実況でも「勝っても負けてもジャングルポケットを見ていきましょう!」って言ってた。菊花賞の前哨戦に使おうと思っていたっぽい(菊花賞がこの年の開催が早かったので、調整期間も考えて早めにしたものと思われる)。
負けてるし、メインキャラも居ないから流すと思う。

・菊花賞
1着マンハッタンカフェ、4着ジャングルポケット、5着ダンツフレーム。めっちゃ雨降ってる。
上記札幌記念の勝利馬も参戦している。
カフェもすごい末脚だけどダンツフレーム道中しんがりから5着!?!?!?
関係者は勝てると思って行ったので、ちょっとしょんぼりしてた。
この後2002年の春の天皇賞でも1着カフェ、2着ポッケとなる。カフェが長距離に強すぎる。

・2000年有馬記念
たぶんある。中山2500m、年末(おおよそクリスマス時期)に開催されるGⅠレース。
テイエムはどうする!残り310mしかありません!(中略)テイエム来た!テイエム来た!抜け出すか!?メイショウドトウと!テイエム!テイエム!!テイエムかー!?テイエムかーわずかにテイエムかー!?で有名なレース。名有馬記念トップ10をやればほぼ100%食い込んでくるレース。
4コーナーカーブ時に11位で進路も塞がれ大ピンチ、その上この日は馬房で暴れ顔面を強打し、左目にたんこぶが出来ていて鼻血も止まらないというバッドコンディションも抱えていた。騎手も諦めていたほどであるが、勝負根性からかわずかな隙間を抜け出し、皐月賞で見せたような恐ろしい末脚でわずかハナ差、先頭のドトウをかわしてゴールした。予告映像でも左目をつむっている要素が見られる(右の汚れは出血か泥かどちらか分からないが、前述の鼻血演出か……?)。
ドトウとトプロも出走している。予告映像でも確認できるが、史実でもちょうどこの二頭の間を縫って出てきたように見える。
トプロは9着。この時ライスシャワーの主戦騎手といつもの騎手とが乗り替わっていた。前走が実況がすごくすごいステイヤーズS(公式動画が無かったので、拙作のリンクです)だったため、主戦騎手への誹謗中傷を避ける意味合いで乗り替わっていたとされている(もうすぐ乗り替わった騎手はやめるつもりだったため)。乗り替わりに関わらずそもそも中山は苦手だったのでダメだったと思う。「無理せずに下げた」とインタビューで見た気がする。

・2001年宝塚記念
あったら嬉しい。阪神2200m、6月末に開催されるGⅠレース。
これまで初対戦の2000年宝塚記念からGⅠレースは5度の2着(1着オペラオー)を獲っていたドトウが、初めてオペラオーを下し1着になったレース。上記有馬記念と同じようにオペラオーは馬群に包まれていた。ここでオペラオーのGⅠ連勝もストップとなった(GⅡ以下は春の大阪杯(当時GⅡ)ですでに敗北していた)。この勝利もあってこそ、オペラオーの終生のライバルはドトウ、と言わしめたと思う。
基本的にトプロもドトウ・オペラオーとほぼ同じGⅠを走ることになるが、ストライドで重馬場が苦手なトプロは梅雨時期に開催される宝塚記念を全て避けていた。奇しくもトプロが出走出来た宝塚記念は、全て良馬場であった。史実のトプロ不運伝説は他にも「そもそも化け物のオペラオーが同世代」「オペラオーが居なくなった後の秋のGⅠレースも得意な東京ではなく改修で中山の開催」などさまざまある。悲しい。

・2001年ジャパンカップ
絶対やる(はず)。東京2400m、11月末に開催されるGⅠレース。日本ダービーと同じ条件での開催。
実況の最強馬の意地を賭けた一騎打ちから「最強はオレだ」「最強を掴め」のキャッチコピーが入ってるのに今レース見て気付いた(遅い)。もう第一報の時点でジャパンカップ決まってたようなもんじゃん!
1着ポッケ、2着オペラオー。ゴール直前までオペラオーが先頭だった。内国産3歳での1着は初めて。すごい。
まあオペラオー居るしな……って感じで、とりあえず掲示板とか馬券内に入れば……と関係者が言っていた。でも勝っちゃった。関係者が騎手さんがすごかったって褒めてた。騎手さんも勝ったのめっちゃびっくりしてた。かわいい。
このレースは3着がナリタトップロード。2着のオペラオーと3馬身半離れている。ドトウは調子が悪かったと言われており、5着。これまで前回の秋の天皇賞の2着オペラオー3着ドトウも合わせオペラオーの次に入着していたのを譲っている。
恐らく映画ではここをラストシーンに持ってくるものと思われる。じゃないとオペラオーがあんなラスボスみたいな位置に居るの意味が分からない。

且つ2002年は1勝もしてなくてDVD裏に「不運の2002年」と書かれているので……、ここで終わって頂いて……
同室のトプロとは同じ2002年の有馬記念で引退だし2002年の4レース全てにトプロは出走している。良いねえ~

(追記)公開されたので、映画見て気付いた史実も書いておきます。あんまり増えてないかも。